感染症とその後の登園のめやす
下記の感染症にかかったお子さんの登園について保育園は、集団生活を長時間共にする場です。感染症と診断されたときは、他の子どもにうつりますのでお休みいただきます。下記の感染症については、登園のめやすを参考に、かかりつけ医師の診断を受け、登園の際には園に備え付けの 「登園届け」に記入し提出してください。
病名 | 主要症状 | 登園のめやす |
---|---|---|
麻疹(はしか) | 発熱、咳、くしゃみ、耳の周りから全身に発疹、口中に粘膜疹 | 主要症状が消えてから3日を経過してから |
インフルエンザ | 発熱、くしゃみ、頭痛、咳、咽頭のはれ、関節痛 | 解熱後、3日を経過してから |
風疹(3日はしか) | 発熱、ピンク色の発疹、全身にリンパ節の腫れや痛みを訴える | 発疹が全て消失してから |
水痘(みずほうそう) | 発熱、紅斑、丘疹、水疱、膿疱、かさぶたの順で全身に発疹ができる。かゆみが激しい | すべての発疹が痂皮(かさぶた)化してから |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | 熱・耳下腺が腫れる | 耳下腺の腫れ消失してから |
結核 | 咳、痰、発熱。乳幼児は重症結核になる可能性が高い | 医師の診断により感染のおそれがなくなったと認められてから |
咽頭結膜熱 (プ一ル熱) |
プールを介して流行が多い。高熱、咽頭熱、頭痛、結膜炎 | 主要症状が消退した後2日を経過してから |
流行性角結膜炎 (はやり目) |
流涙、結膜充血、目やに | 感染力が非常に強いため結膜炎の症状が消失してから |
百日咳 | 激しい咳が長く続く、夜間に多い咳込みで発作も熱も伴わない | 特有の咳が消失し、全身症状が良好であること |
腸管出血性大腸菌感染症 (O157) |
激しい腹痛、頻回の水様便、さらに血便。発熱は軽度 | 感染力が非常に強いので、本人だけでなく家族が発症した場合も出席停止の対象となる。症状が治まり、かつ、抗菌薬による治療が終了したうえで、医師の診断後 |
溶連菌感染症 (猩紅熱) |
発熱、咽頭痛、咽頭炎、扁桃炎。舌が苺状、全身に鮮紅色の発疹 | 抗菌薬服用後24時間経過し、主要症状が消えていること |
マイコプラズマ肺炎 | 発熱、頭痛、咳が次第に激しくなる | 抗菌薬治療後,症状が治まり,全身状態が良いこと |
手足口病 | 軽い発熱、口腔と咽顕粘膜に水疱、手足末端とお尻に水疱 | 発熱や口腔内の水疱、潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること |
伝染性紅斑 (りんご病) |
両頬にもり上がった紅斑ができ、やや熱感がある、四肢伸側にレース状網目模様の発疹 | 全身状態が良いこと |
ウイルス性胃腸炎 (ノロ、ロタ、アデノウィルス等) |
下痢、嘔吐、腹痛などの症状,発熱、咽頭痛の症状もある | 嘔吐、下痢等の症状が24時間なく、普段の食事がとれること |
へルバンギ一ナ | 高熱や口腔内に水疱、潰瘍、のどの痛み | 発熱や口腔内の水泡、潰瘍の影響がなく、食事がとれること |
RSウィルス感染症 | 発熱、鼻汁、咳、喘鳴、呼吸困難 | 呼吸器症状が消失し全身状態が良いこと |
帯状疱しん(ヘルペス) | 小水疱が背中から胸まで並んで現れる | すべての発疹が痂皮(かさぶた)化してから |
突発性発しん | 38℃以上の高熱が3~4日続いた後、体幹部に鮮紅色の発疹が出現する | 解熱後、1日以上経過し全身状態が良いこと |
※その他、水いぼ(伝染性軟属腫)、伝染性膿痂疹(とびひ)、アタマジラミは出席停止の必要はないものとするが、主要症状が消えるまで予防と治療を要する。